太子道(筋違い道)(近鉄大和八木駅〜近鉄飛鳥駅)③
飛鳥水落遺跡を後にして、酒船遺跡に向かう。
地図にある目印の道標で、ここから右へ歩く。
「右 岡寺」、岡寺を目指す道標は多いね。
正面から見ると、「右 元伊勢」
元伊勢の意味は、伊勢神宮が、現在地へ遷る以前に一時的にせよ祀られたという伝承を持つ神社のこと。参拝しなかったけど、この先に見えている飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)がそれ。
さていよいよ酒船石を見に行こう。
竹林の間の階段を登っていく。
がその前に。
入口で親切に解説してくれた人によると、酒船石に行く手前に石垣の痕跡を展示しているとのこと。
もともとこの丘は3mほど盛り土した人口丘陵で、倒壊していた石垣の一部を復元している。
これがそう。
遺跡の解説板。
更に少し歩くと、酒船石に遭遇できた。
何に使っていたんだろうね。
灯油製造や鉱物精製の装置、天体観測装置、道教やゾロアスター教の祭祀(さいし)施設など諸説あるらしい。
少なくとも、水または何らかの液体を流していたとは思う。
最近有力な説は、「観賞用の導水施設」、「遊び心あふれる占いの施設」などとされている。
静寂な竹林のなか、古代に思いを馳せて酒船石を堪能させてもらった。
あとは、ブラブラしながら飛鳥駅に向かうとしよう。
季節柄か遠足(校外学習?)の小学生の団体が多く見受けられる。
同じ道筋を歩いていると、飛鳥宮跡の脇を通る事ができた。
最初は何か分からなかったが、解説書が掲示されてある。
ちゃんと残されているのが嬉しいねえ。
この頃には曇り空で、暑さも少しはマシに。
こちらは壮大な伽藍を誇っていたという河原寺。
このあたりは以前に来ているので道も分かっている。
2020年7月なので、もう4年前になるか。
てくてくまっぷ 飛鳥コース
次は、聖徳太子が生まれたとされる場所。
聖徳太子建立七大寺の1つとされている橘寺も見えている。
先ほども書いたけど、やたらと小中学生の団体が目に付く。
昔は先生の引率のもとぞろぞろ付いて回ったものだが、
いま時は、リーダーらしき子がipadを片手に道案内をしている。
それは良いのだが、次の亀石では子供が群がっていて画像も撮れなかった・・・。
幸い、「鬼の雪隠」は誰も居らず!
鬼の雪隠(トイレ)とは良く言ったものだが、実際は古墳の石室の一部。
この後、かつて来た道を懐かしみながら飛鳥駅から帰途についた。
今回お世話になった資料は、
・「歩く・なら」 斑鳩から飛鳥へ 聖徳太子の往来道・太子道(筋違道)
・近鉄「てくてくMAP」飛鳥コース(1)(2)
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